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蒸し返される東京都の漫画規制条例 

東京都で以前、マンガ規制の条例案が提出され
批判が高まったため、一時は反対多数で止まっていたこの問題。

その後は、「18未満」の未成年を対象との定義の訂正などが
あり、賛成多数で改正される見通しになったそうです。



都の漫画規制条例、修正案を再提出へ
読売新聞 11月16日(火)3時3分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101116-00000091-yom-soci




殺人や強姦などの表現のマンガやアニメの販売を規制する
ものらしいのですが、成熟しきっている業界にとっては
大きな痛手になると思います。

こういった、表現規制の話は昔からありまして
戦前は上流階級の令嬢が小説を読むことが禁止
されていたそうで

現に、小説の影響を受けて殺人などの犯罪が
発生したりしています。

またヨーロッパなどでも映画のない時代には
舞台劇場が殺人などの表現がリアルすぎる!って
批判もあったそうです。


結局、犯罪は人間社会の本質的な問題であって
目立つマンガを規制したところで、他のアンダーグランドな
コンテンツに流れるだけで、何も解決しないと思うんですね。

そもそも現在の少年犯罪は減っていまして
少年犯罪のピークだったのが80年代でしたし

強姦の犯罪のピークは60年代との統計データも
ありますから、マンガの表現規制が犯罪防止に
どれだけ成果をあげるのか疑問に感じます。


犯罪を防ぐには、教育であったり
人との繋がりを深める仕組み作りが大事だと
思うのですが

こういったの規制はわかりやすいので
マンガが影響力があるうちは政治家のパフォーマンスに
使われ続けるのかなって気がします。

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水嶋ヒロ、小説大賞の賞金辞退で思ったこと 

芸能活動を引退して小説家として活動を
表明した水島ヒロさんがポプラ社の小説大賞
賞金2000万円を辞退した件ですが
水島さん本人も対応に苦慮している様子です。


水嶋ヒロ、賞金2000万円辞退に苦慮「自分の環境をとても苦しく思っています」
オリコン 11月7日(日)16時16分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101107-00000002-oric-ent



こんな出版不況の時代ですから商売的な観点で
考えれば水島さんに大賞を受賞させたのは納得できます。

無名の人を受賞させるよりも
有名人を受賞させれば、話題になりますし
一般の人たちにも知れ渡ります。

出版界も儲かって、水島さんも儲かって
新しい読者増える!結果、消費が喚起され
まさに良いことづくめ~、だと僕は思うのですが


ただ注目されるとネガティブな意見も
同時に拡声されますので、水島さん側も対応に
苦慮されている様ですね。

そういえば沢尻エリカさんなど「悪名」が高くとも
注目さえあれば大手のCMなんかに起用されたりして
話題性を集めて、あとはポイってのがよくあります。

企業にとっては話題を集めて儲かれば
良いわけですから、考え方によっては水島さんは
利用され可哀そうな立場なのかもしれません。


いずれにしても、水島さんに小説家としての
才能があれば10年後も残っていると思います。
是非、頑張ってほしいですね~

まぁ僕は小説には全く関心はないので
どうでもよかったりしますが


日本はなぜ中国に「弱腰」なのか? 

前回に引き続き、またまた「尖閣諸島事件」の話題です。

ウェブ拍手でコメントを頂きましたので
それについて、ちょっと考察。

実は日本で結構大規模な反中運動が行われてましたね。
でもニュースでは全く流れませんでした。
政府にとってあまり反中意識が強くなると困るって
ことでしょうか…



日本で反中のデモが3000人ぐらいの規模で
あったらしいですが、あまり大手マスコミなどでは
ニュースにならなかったようです。

個人的に推察するには、テレビ会社の
大手スポンサーなどがこの問題を大きくすることを
嫌がっているのではないかと思います。


日本の輸出の二割は中国向けとも言われていまして
莫大な利益を日本で生み出し、雇用を作っています。

輸入も食品を始め、大量の物を日本に輸入して
まして、スーパーや居酒屋なんかでも、日本人の
生活の中に広く浸透しているわけです。


実際、「毒入り餃子事件」で中国からの食品の
輸入が止まった際には、居酒屋からメニューが多数
消えるなど、一番困ったのは日本の業者さんでした。

日本の今の豊かな生活も中国なしでは成り立たないわけで
あれだけ日本全国で大きく騒がれましたが、その後の
中国からの輸入は元に戻っていたりします。


中国の問題が大きくなると、そこから大きな利益を
上げている、日本企業の経営者にとっては、物事を
穏便に済ませたいと働くのは自然な流れだと思います。

まぁ業績が下がって、リストラされたりするのは
一般庶民なわけで、そんな理由で仕事を失ったら
たまったもんじゃないですよね。

どの国の国民もそのあたりの実感が薄いので
世論は「外国に弱腰だ!」っと思う傾向にあります。


かつて幕末の時代に、幕府側の人間だった勝海舟が
当時、攘夷派だった坂本竜馬が自分を殺しに訪ねて来た際に

「外国と戦争したいのなら、まず軍艦をもつべき」

っと、海軍の重要性を伝え、日本の現状を踏まえて
まず外国のノウハウを吸収することの重要性を説き
感服した竜馬が改心し、弟子入りしたって逸話があります。


この説の真偽はともかく、日本の実態を客観的に
とらえることは大事なのかなって気がしますね。

「尖閣中国漁船衝突事」をちょっと客観的に考える 

なんだかんだと、また政治の話題です。

中国の船が尖閣諸島に侵入して衝突事件を起こしましたが
そのビデオが非公開になったそうです。


尖閣ビデオは非公開、「日中」再悪化を懸念
読売新聞 10月8日(金)5時14分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101007-00001416-yom-pol



日本側の唯一の外交カードと思われたビデオを
「公開すべき!」との日本の世論が高い中
あえて非公開にした考えられる可能性は二つ

1.中国と裏取引をした。
2.公開すると逆に日本側が困る映像だった。

おそらく1の可能性が高いのではと思います。


日本の初期の対応は事なかれ主義の菅政権らしく
中国人船長をさっさと開放をして、おまけにその責任を
地方の検察のせいにするなど、大失態をしたわけですが

中国の「傲慢」な態度に日本の世論の8割近くが
中国に不信感を抱くなど、菅政権も表向き強硬な
態度のポーズをとらざろう得なくなりました。


一方の中国側も内部からの日本批判が高まったようで
強気な態度を日本側にぶつけてきました。

中国はもともと軍部などの政権内部からの強行的な
意見が強く、対応によっては政権が転覆しかねませんので
日本人社員の拘束などの報復措置をとるなどしました。

日本も中国も国内の世論の問題でお互い強硬な態度を
取りあっているとの見方ができます。


その後、4日に行われたアジア欧州会議にて
菅総理と中国の温家宝首相の「偶然」の首脳会談が
行われ、雪解けムードが演出されます。

おそらく中国の首脳部が、なんとか中国国内や
強行意見をもつ政権内部などのメンツを保ちつつ
事件を穏便に済まそうとの動きがあったんでしょうね。

外交は非公開が多いので推察するしかないですが
中国上層部は一応、非公式では話し合いをしようとの
意思を感じます。


今回の事件では国際世論の中国への警戒感の高まりや
日本国内の反中感情の高まりなど、中国側にとっては
あまり宜しくない結果になったと思います。

日本の8割近くの意見が一致するって言うのも
なかなか珍しいので、海外の安全保障に無頓着だった
日本人のナショナリズムが大いに刺激されました。


しかし両国の世論が強気で、必死になって上層部が
メンツを保ちつつも裏で火消しに回るって構造は
どの時代も変わってない感じですね。

中国って国は昔からこんな感じなので、日本は普段から
外交を意識して、平時から問題が起きた時に備えるって
感覚が必要なのだと思います。


イオンの「布施のお値段」が削除された 

以前、イオンがお布施の値段表を出して
仏教界から反発を受けたニュースをブログで
取り上げたことがありました。

葬儀というビジネス


その後、続報がありまして
結局、お布施の値段が削除されたそうです。

「布施のお値段」イオンがひっそり削除 仏教界側反発に配慮?
産経新聞 9月16日(木)23時6分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100916-00000635-san-soci


目安の値段をだしてみたところ仏教界の反発があり
思いのほか大ごとになってしまったので

面倒なことになったから削除しちゃえ~って
思ったのかもしれませんね。

まぁ、世の中の「大人」の世界ってのは
こんなもんなのかもしれません。